社員教育の予算や時間が限られる中で、Udemyのようなオンライン学習プラットフォームを社員教育に取り入れる企業が増えています。しかし、ただ受講させるだけでは、期待した効果は得られません。この記事では、Udemyを社員教育に効果的に活用し、知識やスキルをしっかり定着させるための方法を解説します。私自身もUdemyで講座を提供している立場から、実践的な視点でお伝えします。

この記事でわかること

  1. 社員教育でUdemyが選ばれる理由
  2. 「見せるだけ」で終わる、よくある失敗パターン
  3. 効果的に活用するための5つのポイント
  4. 集合研修とUdemyを組み合わせる「ハイブリッド型」の設計
  5. どんなテーマがUdemy活用に向いているか
  6. 実際の講座選びで、確認したいポイント

社員教育でUdemyが選ばれる理由

Udemyが社員教育の手段として選ばれる背景には、いくつかの明確なメリットがあります。

時間や場所を選ばず学べる——集合研修のように、全員のスケジュールを合わせる必要がない
繰り返し視聴できる——一度で理解できなかった部分を、何度でも見返せる
コストを抑えやすい——集合研修に比べ、人数が多くなるほどコストメリットが大きくなる

「見せるだけ」で終わる、よくある失敗パターン

一方で、Udemyを導入したものの、思うような効果が出ていないという声も少なくありません。よくある失敗パターンは、次のようなものです。

「このコースを見ておいてください」とURLだけを共有して終わる
受講したかどうかの確認がなく、実際には見ていない社員も多い
見て終わりで、業務での実践や振り返りの機会がない

Udemyは優れたコンテンツですが、「見せる」だけでは知識は定着しません。効果を出すためには、視聴を「学習の入り口」として位置づけ、その後の設計を工夫する必要があります。


効果的に活用するための5つのポイント

1
受講の目的を明確に伝える
「なぜこの講座を見るのか」を伝えないまま視聴させると、ただの作業になってしまいます。今の業務課題と結びつけて目的を共有します。
2
視聴後に、簡単なアウトプットの機会を設ける
「学んだことを3つ書き出す」「明日から実践することを1つ決める」など、見るだけで終わらせない工夫をします。
3
視聴後に、上司・チームで振り返る場を作る
「講座で学んだことをどう業務に活かすか」を1on1やミーティングで話す時間を設けると、定着率が大きく変わります。
4
一気に長時間見せず、区切って視聴させる
2時間の講座を一度に見せるより、「今週はこの30分」というように区切ることで、集中力を保ちながら学習できます。
5
受講状況を、ある程度可視化する
受講したかどうかを本人任せにせず、簡単な報告や進捗確認の仕組みを設けることで、学習の継続率が高まります。

集合研修とUdemyを組み合わせる「ハイブリッド型」の設計

最も効果的なのは、Udemyだけで完結させず、集合研修と組み合わせる方法です。

ハイブリッド型の一例

①事前学習:Udemyで基礎知識をインプット
②集合研修:知識を前提に、ロールプレイやディスカッションで実践力を養う
③事後学習:Udemyで復習し、知識の抜け漏れを補強する

基礎知識のインプットをUdemyに任せることで、集合研修の限られた時間を、実践練習やディスカッションといった「人が集まらないとできないこと」に集中させられます。これは、時間の使い方として非常に効率的です。


どんなテーマがUdemy活用に向いているか

向いている
テーマ
知識のインプットが中心のテーマ(ビジネスマナー、コンプライアンス、基礎的なスキル理論など)
単独では
難しいテーマ
実践練習が不可欠なテーマ(面接官トレーニングのロールプレイ、対人対応の練習など)——これらは集合研修との組み合わせが特に有効です

実際の講座選びで、確認したいポイント

□ 講師に、その分野の実務経験・研修実績があるか
□ 内容が、体系的に整理されているか(断片的な知識の寄せ集めになっていないか)
□ 実際の職場で使える、具体的な事例・実践方法が含まれているか
□ 自社の業界・職種に近い内容が扱われているか

私自身も、Udemyでコースを提供しています。コミュニケーションスキルを中心に、ハラスメント防止、提案営業、傾聴力など、これまで年間170回以上の企業研修で実践してきた内容を、体系立てて講座にまとめています。「集合研修まではまだ検討段階だが、まずは動画で基礎を学ばせたい」という企業様に、事前学習・振り返り学習として活用いただいています。

🎓 Udemyで学べます

田中和義のUdemy講座

コミュニケーションスキル・ハラスメント防止・提案営業・傾聴力など、現場で使える実践的な内容を、体系立てて学べます。

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まとめ:見せて終わりではなく、活かす設計を

Udemyは、時間や場所の制約を超えて学べる、社員教育の強力な選択肢です。しかし、その効果を最大化するには、「見せるだけ」で終わらせず、目的の共有、アウトプットの機会、振り返りの場をセットで設計することが欠かせません。

知識のインプットはUdemyに任せ、実践練習は集合研修で——このハイブリッドな設計を意識することで、限られた教育リソースを最大限に活かすことができます。

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田中 和義

田中 和義

株式会社エス・シー・ラボ 代表。人材ビジネス業界35年以上、管理職経験25年以上。年間170回以上の企業研修・講演を行う実践派講師。Udemyにてコミュニケーションスキル・ハラスメント防止・提案営業・傾聴力等の講座を提供中。Udemy講座一覧はこちら