拙著『採用を成功に導く面接官超入門』の発売後、Amazonに読者の方々からレビューをいただいています。著者として嬉しいだけでなく、「どこが役に立ったのか」「何が印象に残ったのか」という生の声は、私自身にとっても大きな学びになっています。この記事では、Amazonに掲載されているレビューを読み、どのような点が評価されているのかをまとめてご紹介します。
この記事でわかること
- 確認した10件のレビューの概要
- 読者に評価された5つのポイント
- 応募者(転職予定の方)の目線からのレビュー
- 「入門書」ならではの留意点——正直なご指摘も
- こんな方に読んでいただきたい本です
確認した10件のレビューの概要
レビューを読み通して感じたのは、評価されている点が、驚くほど共通しているということです。次の章で、特に多くのレビューで触れられていた5つのポイントをご紹介します。
読者に評価された5つのポイント
1 「見極め」と「動機づけ」の両方を扱っている
5件のレビューが、面接官の役割を「見極める力」と「動機づける力」の2つで整理している点に触れていました。
面接を、応募者を一方的に評価する場としてではなく、自社の魅力を伝え「ここで働きたい」と思ってもらう場としても捉えている点が印象的だった、という声が複数ありました。面接官向けの本は質問例や人を見るポイントが中心だと思っていたが、動機づけまで含めて解説されていたのが印象に残った、という趣旨の感想もいただいています。
2 面接を「感覚」ではなく「技術」として学べる
面接は経験や勘で行うものだと思っていたが、質問の仕方、傾聴、評価の方法まで含めて「技術」として身につけられることが分かった——という感想をいただきました。
面接経験があるから大丈夫と思っていたものの、実際には感覚で行っていた部分が少なくなかったと、ご自身の面接スタイルを見直すきっかけになったという声もありました。印象や「なんとなく」で判断すると、採用が運任せになってしまう。その怖さに気づけた、という趣旨の感想も寄せられています。
3 「求める人物像」を具体的に決める考え方
6件のレビューで触れられていたのが、面接の前に「どんな人が欲しいのか」を整理しておくことの大切さです。
「明るい人」「コミュニケーション能力が高い人」といった曖昧な言葉で決めるのではなく、実際の行動レベルまで落とし込むこと、「採ってはいけない人」を明確にすること、経営戦略から逆算して考えることが印象に残った、という感想がありました。何を質問し、どう評価するかまで事前に考えておくという流れが分かりやすい、という声もいただいています。
4 見開き2ページの読み切りで、忙しい人でも使いやすい
3件のレビューが、1項目が見開き2ページで完結する構成を挙げていました。
仕事の合間や、面接の前に必要なところだけ確認できるので、忙しい管理職や人事担当者にも向いている、という感想です。一度読み込んだ上で、手元に置いて必要なときに見返す使い方も便利、という声もありました。
5 実際の面接で使える、細かい実務まで書かれている
「何を聞くか」だけでなく、「どう聞くか」まで扱っている点が参考になったという感想がありました。レビューで具体的に挙げられていたのは、次のような内容です。
応募者(転職予定の方)の目線からのレビュー
面接官向けに書いた本ですが、転職を予定している応募者の立場の方からもレビューをいただきました。
面接官がどこを見て判断するのかを事前に知っておこうと思って読まれた方です。冒頭の雑談が応募者をリラックスさせるためにあることや、企業が採用の前に「どんな人が欲しいか」を整理しておくという考え方が、応募する側の企業分析の材料にもなったと書いてくださっています。応募者としても、余裕があれば読んでおくと面接官が何を見ようとしているのかが分かり、少し心に余裕を持って面接に臨めそうだ、という感想でした。
面接官の考え方を知ることが、応募者の理解にもつながる。著者としては、思いがけない読まれ方で、嬉しく拝見しました。
「入門書」ならではの留意点——正直なご指摘も
レビューの中には、本書の位置づけについての率直なご指摘もありました。
本書は、初めて面接官を担当する方から、これまで自己流で面接をしてきた方までが、面接の基本を体系的に整理するための一冊として書いています。高度な採用設計をお求めの方よりも、「まず基本の型を身につけたい」という方に向いています。ご自身のニーズに合うかどうか、ご判断の参考にしていただければと思います。
こんな方に読んでいただきたい本です
まとめ:読者の声から見えた、本書の特長
確認できた10件のレビューには、「見極め」と「動機づけ」の両面を扱っていること、面接を感覚ではなく技術として学べること、求める人物像を具体化する考え方、読み切りの構成、実務の細部まで書かれていることが、共通して挙げられていました。
一方で、入門書であるがゆえの留意点もご指摘いただきました。これらのご意見を励みに、これからも現場で役立つ内容をお届けしていきたいと思います。
田中 和義
株式会社エス・シー・ラボ 代表取締役。人材ビジネス歴34年、営業経験25年、管理職経験25年。リクルートグループ2社でトップセールスとして殿堂入り。採用担当者2,000人以上に「面接官トレーニング」を届けてきた。年間170日登壇(2025年実績)。著書『採用を成功に導く面接官超入門 失敗しない見極め&動機づけの実践スキル』(メイツ出版)好評発売中。研修・講演のご相談はこちら