「年上部下を叱るとき、具体的にどんな言葉を使えばいいのか」——ハラスメント研修やマネジメント研修を行うと、非常によく聞かれる質問です。叱りながらも敬意は忘れない——言葉で言うのは簡単ですが、実際にどんなトークにすればいいのかは、なかなか難しいところです。この記事では、年上部下を叱る際の具体的な言葉選びを、実際のトーク例とともに解説します。
この記事でわかること
- 研修でよく聞かれる「年上部下への言葉選び」という悩み
- 「叱りながら敬意を忘れない」とは、具体的にどういうことか
- NGなトーク例・OKなトーク例
- 敬意を保ちながら伝える、5つの言い回しの工夫
- 場面別の具体的なトーク例
- 叱った後、関係を保つための一言
研修でよく聞かれる「年上部下への言葉選び」という悩み
ハラスメント研修やマネジメント研修を行うと、こうした質問がよく寄せられます。
「敬意は忘れないようにと言われますが、実際にどんなトークにすればいいのか、なかなか難しいです」
「行動にフォーカスして叱る」「事実を伝える」という原則は理解していても、相手が年上であるという要素が加わると、言葉選びの難易度が一段上がると感じる管理職は少なくありません。
「叱りながら敬意を忘れない」とは、具体的にどういうことか
「敬意を忘れない」という言葉は抽象的ですが、具体的には次のようなことを指します。
これらに共通するのは、「指示・叱責」ではなく「対話」の姿勢を保つということです。年上部下との会話では、この姿勢が特に重要になります。
NGなトーク例・OKなトーク例
敬意を保ちながら伝える、5つの言い回しの工夫
場面別の具体的なトーク例
場面①:期限に遅れたことを指摘する
場面②:やり方を修正してほしい
場面③:同じミスが繰り返されている
叱った後、関係を保つための一言
指摘した後、そのまま終わらせるのではなく、関係性を保つ一言を添えることが大切です。
「お忙しい中、お時間をいただきありがとうございました」
「〇〇さんの経験を頼りにしていますので、引き続きよろしくお願いします」
条件をつけた期待の伝え方(「〜してくれれば」)ではなく、感謝と、対等な協力関係を確認する言葉で締めることが、年上部下との信頼関係を保つポイントです。
まとめ:言葉選びは「対話の姿勢」から生まれる
「年上部下を叱るとき、具体的にどんな言葉を使えばいいか」という悩みは、テクニックを覚えるだけでは解決しません。クッション言葉、疑問形、「私」を主語にする——これらの言い回しはすべて、「指示・叱責」ではなく「対話」の姿勢から自然に生まれてくるものです。
この記事のトーク例を参考にしながら、まずは「対話として伝える」という意識を持つことから始めてみてください。言葉は、その姿勢に自然とついてきます。
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田中 和義
株式会社エス・シー・ラボ 代表。人材ビジネス業界35年以上、管理職経験25年以上。年間170回以上の企業研修・講演を行う実践派講師。管理能力養成・コミュニケーション・ハラスメント防止・面接官トレーニングを中心に、現場で使えるスキルの習得を支援している。